学年末テストの最終日。
ぼくは、マリア近藤由香里#132に呼び出されて行った生徒会室に閉じ込められてしまった。
いったいどうして?
……そういえば、学年一の才色兼備、そして生徒会長である彼女だが、変わっているところが一つある。
交霊術振興会なる怪しげなサークルに所属しているのだ――。
学校は明日から試験休みで無人になる。本気で餓死の心配をし始めた頃、扉から音が。
ノブを廻してみる。
……よかった、開く。
やれやれと廊下に出る時、視界の端を青い閃光が過った。
正体は、廊下の壁に青いペンキで殴り書きされた文字だった。
インサート・ライフ。
なんだ、これは? ぼくは無意識に意訳してしまった。
「汝、命を差し出し賜え」……?
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