古代ローマ時代、野球のルーツとなった危険極まりないスポーツが存在した。
埋葬しきれず街中に積み上げられるほどのおびただしい死者が出たため、××は時の皇帝によって禁止され、
二度と行われることはなかった。
はずだった。
ある日、株取引で莫大な財を築いたネオニートがこう言った。
「××を見てみたい。優勝チームには一兆円あげるよ」
ローマの皇帝によって封印された××が、日本の皇帝によって再び紐解かれてしまったのである。
かくして、開催地の日本に世界中から腕自慢の猛者達が集まり、
ワンダフルワールドワイドベースボールチャンピオンシップ開始のサイレンが響き渡る――。
人はこの殺し合いのことを、畏敬を込めてこう呼ぶ――「クレイジーベースボール」と。 |
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